相次ぐシニア向けMVNOの料金プラン?
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大手キャリアは「らくらくスマートフォン」などのシニア向けスマートフォンを販売し、割安の料金プランも提供している。しかしその内容を見ると安く使えるのは1GBまでのプランで1年目だけと、誰にでもメリットがあるプランとは言いがたい。そんな中、大手キャリアのサブブランドである「ワイモバイル」と「UQ mobile」は60歳以上のユーザーなら通話料を割り引く施策を導入し人気を集めているようだ。
「格安スマホ」 と呼ばれるMVNO(仮想移動体通信事業者)でも、シニア向けサービスを強化する動きが見られる。イオンリテールが提供する「イオンモバイル」が2020年9月に60歳以上限定のプラン「やさしいプランS.M.L.」の提供を開始したのに続いて、ジュピターテレコムの「J:COM MOBILE」が2021年2月18日から新料金プラン「シニア60割」の提供を始める。これらのサービスは、大手キャリアやサブブランドよりもお得なのかを検証してみた。
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MVNOは大手キャリアよりも本当に得なのか?
最後に、J:COM MOBILEとイオンモバイルのシニア向けプランの料金を、MNO(移動体通信事業者)の料金と比べてみた。ここでは月に1GB、3GB、5GB、10GBを使い、時間を超過して追加される通話料はないものとして支払額を算出した。
なお、加入者に等しく適用される割引はすべて計算に入れた。ドコモの「dカードお支払割」、ワイモバイルの「家族割引サービス」「おうち割光セット」は計算に加えていない。イオンモバイルの「やさしいプラン」には通話定額が含まれていないが、他社のプランと比較しやすくするために「やさしい10分かけ放題オプション」に加入した場合の支払額を用いた。ワイモバイルとUQ mobileは国内通話かけ放題サービスに加入した場合の支払額を用いた。
月に1GBまでしか使わない場合は、1年目はソフトバンクの「スマホデビュープラン」が最安。2年目以降はドコモの「はじめてスマホプラン」が安い。初めてスマホを使う人だけでなく、誰でも入れるプランではJ:COM MOBILEにお得感がある。
3GBまで使った場合はJ:COM MOBILE、イオンモバイル、UQ mobileが割安だ。大手キャリアは2000円払って2GBを追加する必要が生じるため、早くも割高に転じる。
5GBまで使った場合はJ:COM MOBILEとイオンモバイルが割安。10GBまで使うならJ:COM MOBILEが最安で、UQ mobileもお手頃。しかし、10GB以上を使うなら、月額2980円で20GBまで使えるドコモの「ahamo」など、大手キャリアのオンライン専用プランも視野に入れるべきだ。
MVNOとMNOでは通信やサービスの品質に差があるため一概には比較できないが、金額だけに目を向ければ1カ月に使うデータ量が少ない人にはMVNOとサブブランドが経済的だ。無料で利用できるサポートサービスと期間などサービス面での付加価値も含めて検討すべきだろう。
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