故人のスマホを開ける料金「平均で約23万円」
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■通信キャリアのショップは、端末の中身にはノータッチ
では、いざというとき、スマホを販売している側はどこまで対応をしてくれるのでしょうか。
まず、通信キャリアのショップに相談しても、ロック解除に関する相談は基本的に受け付けてもらえません。通信契約の解除や引き継ぎは必要書類を揃えれば応じてくれますが、端末の中身に関してはノータッチが原則です。パスワードが分からなくて使えないということなら、端末を工場出荷時の状態に戻す方法だけは教えてくれる、というのがせいぜいだと思います。
スマホを製造したメーカーのサポート窓口に相談しても同様です。画面が割れたり、データを保管しているフラッシュメモリーなどが故障したということなら、標準のサポートメニューに従って部品を交換したり、ときには丸ごと新品に取り替えてくれたりします。
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東京・銀座に本拠地を置くデジタルデータソリューションは17年9月から「デジタル遺品調査サービス」を提供しています。
■費用は成功報酬型で、平均約23万円
19年9月までのおよそ2年間で918件の相談を受け、うち正式な依頼となったのは178件、機器別に見るともっとも多かったのは116件のスマホだったといいます。100%解除できる保証はありませんが、蓄積された経験に基づいて解決の糸口を探る、といった方法で向き合ってくれます。
ただし、費用は成功報酬型で平均約23万円。決して安くはありませんし、必ず開けられるという保証もありません。実際、スマホの型番やOSのバージョンによっては糸口が見つからずに断念するケースも少なくないそうです。しかし、事件性とは無関係に故人のスマホと向き合ってくれる専門サービスが存在することは、頭の片隅に留めておいてもいいでしょう。
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